考型って、こんなタイプ
ひとことで言うと、
「物事の本質を考え抜き、
みんなの判断を支える参謀役」
のような存在です。
情報を集める
整理して考える
先を見通す
考型は、思いつきで動き出すよりも、
「まずは全体像を知りたい」と考えるタイプです。
ひとつのテーマについて、
背景・理由・仕組みをじっくり知ろうとするので、
気づけば周りよりも詳しくなっていることがよくあります。
周りが感情で揺れそうなときほど、
「本当にそうだろうか?」と一度立ち止まり、
冷静に物事を整理していくことができます。
その視点は、ときに慎重すぎるように見えるかもしれませんが、
みんなが安心して決断できるように支える、大事な役割です。
「じっくり考える場面で」
考型は一番、自分らしく輝いています。
考型さんの得意なこと
考型さんは、自分では
「ただ考えすぎているだけかも…?」
と思うことがあるかもしれません。
でも、その丁寧な思考や情報整理は、
周りから見ると大きな強みになっています。
ここでは、その中でも代表的な3つの得意ポイントを紹介します。

情報を集めて整理する
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・気になったことは、背景やデータまで調べてから判断しようとするタイプです。
・バラバラの情報をカテゴリ分けし、全体像が見える形にまとめていくことが得意です。
・「何が分かっていて、何がまだ不明か」をはっきりさせ、みんなの話し合いを助けます。

筋道立てて説明できる
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・感覚や雰囲気だけでなく、「なぜそう思うのか」を順を追って言葉にしていく力があります。
・複雑な内容も、例え話や図を使って分かりやすく整理し直すことができます。
・その説明力があることで、周りの人が安心して決 断できるようサポートしていきます。

冷静に判断の軸をつくる
-
・勢いや感情に流されそうなときほど、一歩引いて全体を見直す冷静さを保ちやすいタイプです。
・メリットとデメリット、短期と長期など、複数の視点からバランスよく考えることができます。
・「大事にしたい基準は何か?」を整理し、みんながぶれない判断軸を持つ手助けをします。
自分では「慎重すぎるかな…」と思うところも、
考型さんの視点があることで、
まわりの人は落ち着いて選択できるようになっていきます。
型さんがつまずきやすいポイント
行動より「よく考えること」が得意な考型さんですが、
その慎重さゆえに、ちょっとだけ進みにくくなる場面もあります。
ここでは「つまずきやすいパターン」をまとめました。


考えすぎて動けなくなる
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情報を集めるほど選択肢が増えて、どれが正解か分からなくなりがちです。
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まだ準備不足かも」と感じてしまい、一歩目がどんどん先送りになることも。
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気づいたときにはタイミングを逃して、あとからモヤモヤしやすいタイプです。
こんなサインが出ていたら注意
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調べものばかり増えていき、予定がなかなか前に進まない。
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やることリストを見る時間のほうが、実際に動く時間より長くなっている。
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「また先延ばしにした…」と感じて、自分を責めて落ち込みやすい。


完璧を求めて疲れてしまう
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・ミスを減らそうと細部まで気を配り、気づくと一人で抱え込みやすいタイプです。
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「まだまだ」と基準を上げ続けてしまい、達成感を味わう前に次の課題へ進みがち。
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周りからは十分すぎる出来に見えても、自分の中ではいつも合格点に届きません。
こんなサインが出ていたら注意
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小さな抜けや誤字が気になりすぎて、頭の中で何度もリプレイしてしまう。
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仕事や家事を人に任せたときほど、そわそわして落ち着かなくなる。
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褒められても素直に受け取れず、「いえいえ全然です」と返してしまう。


頭で分かっても心がついてこない
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物事を整理して理解するのは得意ですが、自分の感情を後回しにしがちです。
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正しさや合理性を優先しすぎてしまい、相手の気持ちを取りこぼすこともあります。
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「分かっているのに動けない自分」に、内側でブレーキが掛かりやすいタイプです。
こんなサインが出ていたら注意
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納得して決めたはずのことなのに、なぜか気持ちがついてこない。
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感情の話題になると急に言葉が減って、自分でも何を感じているか分からない。
-
人から「冷たい」「考えすぎ」と言われて、ちょっとショックを受けてしまう。
もし当てはまるところがあっても、「ダメな自分」ではなく
「考型さんの思考力が、ちょっと頑張りすぎているサイン」
だと思ってあげてくださいね。
考型さんが活きる場面
考型さんは、「ここならちゃんと考えを活かせる」と感じられる場が
見つかると、一気に集中力と分析力を発揮していきます。
どんな場面でいちばん力を出しやすいのか、いくつかご紹介します。

情報を整理して伝える場
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ばらばらの情報を集めて整理し、全体像を分かりやすくまとめる場面。
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図やメモに書き出しながら、「何が大事か」を筋道立てて整理していきます。
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ミーティングの前後で要点をまとめ、みんなの理解をそろえる役割を担いやすいタイプです。

方針や仕組みを考える場
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どう進めるか、手順やルールを考え、現実的なプランに落とし込む場面。
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目的から逆算して、「今やるべきこと」「あとでやること」を切り分けて考えます。
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チームにとっての「思考の土台」をつくり、安心して動ける環境を整えやすいタイプです。

学びを深める場
研究する場
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調べものやリサーチを通して、新しい知識を自分の中で整理していく場面。
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本や資料を読み込み、「なぜそうなるのか?」をじっくり考えることができます。
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勉強会や読書会などで、みんなの疑問を言語化し、理解を深めるサポート役になりやすいタイプです。
考型さんの思考力は、
ただ「正解を当てる力」ではなく、
みんなが落ち着いて判断できる共通の土台として現れます。
どうかご自身でも、その冷静さと見通す力の価値を、
ちゃんと受け取ってあげてくださいね。
Humaniusでは、
考型さんをどう見ているか
Humanius:人理学では、
考型さんの「整理する力」と「道筋をつくる力」は、
これからの社会にとって欠かせない大事な力だと考えています。

① 情報を整 理する人
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バラバラな情報を分類し、みんなが理解できる「地図」にしてくれます。

② 冷静な判断を支える人
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感情や雰囲気に流されず、選択肢のメリット・デメリットを落ち着いて見極めます。

③ 考えを言葉にする人
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ふわっとしたアイデアを言語化し、共有できる形にしてチームの思考を助けます。
考型さんが自然にやっているのは、
・情報を集めて整理しなおすこと
・物事の仕組みやルールを理解し深めていくこと
・決める前に一度立ち止まり、筋道を確かめること
といった「見えない準備」のような働きです。
ときに「慎重すぎる」「細かい」と見られることもあるかもしれません。
でも、その丁寧さがあるからこそ、
チームや家族は余計なトラブルを避けて、安心して前に進むことができます。
Humaniusでは、考型さんを
「物事の本質を整理し、道筋を示す専門家」
として、とても大切な存在だと位置づけています。

