感型って、こんなタイプ
ひとことで言うと、
「相手の気持ちに寄りそい、つな がりを深める共感ナビゲーター」
のような存在です。
気持ちを受けとる
想いを言葉にする
つながりを育てる
感型は、
その場の空気そのものというより、
目の前の「この人」の気持ちにアンテナを向けているタイプです。
表情や声のトーン、メッセージの間(ま)などから、
言葉になる前の「本音」や「もやもや」を感じ取り、
「こう思っているのかな?」とそっと寄りそっていきます。
ときには、相手の気持ちを自分のことのように抱え込んで、
ぐったりしてしまうこともあるかもしれません。
それでもその感受性があるからこそ、
「分かってくれる人がいる」という安心感を
周りの人に届けることができます。
「誰かと気持ちを分かち合えているとき」
感型は一番、自分らしく輝いています。
感型さんの得意なこと
感型さんは、自分では「感情に振り回されやすいかも…」
と思うことがあるかもしれません。
でも、その感受性の高さや共感力は、
周りから見ると大きな安心とあたたかさになっています。
ここでは、感型さんの代表的な得意ポイントを3つ紹介します。

気持ちを汲み取って
寄りそう
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相手の表情や声のトーンの変化から、 「本当はどう感じているか」を察するのが得意です。
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言葉にできないもやもやも、「つらかったよね」と気持ちに寄りそいながら一緒に受け止めていきます。
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その存在そのものが「ここなら分かってもらえる」と、周りの人に安心感と居場所感を与えていきます。

想いをことばにして
代弁する
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相手がうまく言葉にできない気持ちを、「こういうことかな?」とやわらかく言語化できます。
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場の空気を感じながら、きつくなりすぎない表現で、大事な本音をみんなに伝える橋渡し役になれます。
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感情と言葉のあいだをつなぐことで、対立しそうな場も、少しずつ対話に変えていく力を持っています。

つながりと雰囲気を
あたためる
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誰かが落ち込んでいるとき、そっと声をかけたり、さりげなく気づかって場をあたためることができます。
-
「この人がいるとホッとするね」と感じてもらえるような、柔らかい雰囲気づくりが自然とできるタイプです。
-
その存在がクッションとなって、人と人の間のギスギスを、少しずつほぐしていく大事な役割を担っています。
自分では「感情がゆれすぎかな…」と思っていても、
感型さんがそばにいてくれることで、
まわりの人は気持ちを安心して表現できるようになります。
感型さんがつまずきやすいポイント
共感力が大きな強みの感型さんですが、
そのぶん、心がオーバーヒートしやすい場面もあります。
ここでは「つまずきやすいパターン」をまとめました。


感情の波に飲み込まれる
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その日の気分に合わせて動いてしまい、予定どおりに進まなくて後悔する。
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嫌な出来事があると、他のことまで全部イヤになってしまう。
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心がいっぱいいっぱいになると、大事な連絡やタスクを後回しにしがち。
こんなサインが出ていたら注意
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「もうムリ…」という言葉が頭の中で何度もリピートしている。
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ちょっとしたことで涙が出そうになる。
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好きなことにもなかなか気持ちが向かなくなっている。


相手の気持ちを抱え込みすぎる
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相手の悩みを自分のことのように感じて、しばらく頭から離れなくなる。
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「あの一言、傷つけたかな…」と後から何度も振り返ってしまう。
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断れないまま頼まれごとを受け続けて、自分の時間がどんどん削られていく。
こんなサインが出ていたら注意
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人と会ったあと、どっと疲れが出てぐったりしてしまう。
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断りたいことがあるのに、言葉が全然出てこない。
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夜寝る前に「今日の会話反省会」をずっとやってしまう。


雰囲気に流されて自分を後回しにする
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場の空気を乱したくなくて、本音と違う方向に話を合わせてしまう。
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周りが盛り上がっていると、つい無理してテンションを合わせる。
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その場では笑っていても、帰り道にモヤモヤだけが残ってしまう。
こんなサインが出ていたら注意
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「まあいっか」と自分の気持ちを飲み込むことが増えている。
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楽しいはずの集まりのあとに、なぜかどっと虚しさを感じる。
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心の中で「本当はこうしたかった…」とつぶやく回数が増えてきた。
もし当てはまるところがあっても、「ダメな自分」ではなく
「感型さんの豊かな感受性が、ちょっと疲れ気味になっているサイン」
だと思ってあげてくださいね。
感型さんが活きる場面
感型さんは、「誰かの気持ちを大切にできる」と感じられる場で、
いちばん自然に力を発揮していきます。
ここでは、感型さんが生き生きしやすい場面を、いくつかご紹介します。

本音を語り合える場
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安心して気持ちを打ち明け合える、少人数の対話の時間。
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表情や声色から、言葉にならない本音までそっとキャッチできる。
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話し終えたあと「聞いてもらえてよかった」と言ってもらいやすい存在です。

雰囲気をあたためる集まり
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オンライン・オフラインを問わず、みんなで集まる場の空気をやわらかくする。
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緊張している人や浮いている人を見つけて、さりげなく声をかけにいける。
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「なんだか居心地いいね」と感じられる雰囲気づくりの中心になりやすいタイプです。

想いを表現できる創作の場
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文章・イラスト・音楽・ダンスなど、感情を形にして届ける活動のとき。
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自分の体験や感じたことを言葉にして、誰かの心にそっと寄り添える。
-
「その気持ち、分かる」と共感の輪が広がるほど、満たされていきます。
感型さんのやわらかな感受性は、ときどき自分でも「疲れやすいな…」と感じることがあるかもしれません。
それでも、その心の動きがあるからこそ、人の痛みや喜びに気づき、深く寄り添うことができます。
どうか、その繊細さごと、
大切なギフトとして抱きしめてあげてくださいね。
Humaniusでは、
感型さんをどう見ているか
Humanius:人理学では、
感型さんの「共感する力」と「気持ちを言葉にする力」は、
これからの社会にとって欠かせない大事な能力だと考えています。

① 気持ちの 通訳者になる人
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言葉にならない気持ちをくみとり、みんなに伝わる形にしてくれる。

② つながりを深める
橋渡し役
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ひと言の共感やうなずきで、人と人の距離をそっと近づけてくれる。

③ 痛みに寄りそうあかり
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しんどさを抱えた人のそばで、「ひとりじゃない」と感じられる安心を灯す。
感型さんが自然にやっている
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目の前の人の気持ちをキャッチして、ことばにしてあげること
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うれしさや悲しみを一緒に味わいながら、そっと寄り添うこと
-
「あなたのことを大事に思っているよ」と態度で伝えていくこと
は、どれも「人が自分のままで愛されていると感じられる世界」をひらく力です。
大きな計画を立てたり、冷静に道筋を整理したり、一歩目をぐっと踏み出す役割は勇型・考型・和型が担うことも多いかもしれません。
でも、そのどれもが「互いの気持ちがちゃんとつながっている」状態があってこそ、本来の力を発揮することができます。
Humaniusでは、感型さんを
「人の心の痛みを見つけ、あたたかく抱きとめる専門家」
として、とても大切な存在だと位置づけています。

